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2010年10月22日 (金)

癒された一日

少し緊張しながら向かったパレスチナ自治区のベツレヘム

エルサレムから地元のバスで30分ほど行くと着いてしまう。
白壁の建物が並ぶ、落ち着いたきれいな町。

風邪がまだ治っていなかったのと、暑さでばててたので休憩したいなぁ、
と思っていたところで、チャイやコーヒーを売る屋台を発見!
ミント入りのチャイを飲んで、少し回復。

そこにいっぱいおじさんたちが集まってきて、賑やかに。

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ここにはどれくらいいるの?と聞かれて、え?イスラエルに?と聞き返したら、
いや、ここはイスラエルじゃないよ、パレスチナだ、とはっきり言われた。
ちょっとどきっとする。

パレスチナの町が見渡せる場所へ連れてってもらい、写真を撮ったりしていると
そこにやってきたのがイヤッド。

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パレスチナにはイスラム教もキリスト教も住んでいるけれど、僕たちは二つで一つなんだ。
と教えてくれた。
ベツレヘムはキリストが生まれた場所で、生誕教会がある。
そのすぐ近くには、イスラム教のモスクが。
ここでは、人々の表情も穏やかで、二つの宗教がバランスよく共存しているように見える。

でも、パレスチナにはいい人ばかりがいるわけじゃない。悪い人もいる。
それはどこの国も一緒でしょ、
とまたイヤッドに教えてもらう。
彼の正直な話し方に、すごく好感を持った。


またまたコーヒーやハーブティーをごちそうにながら、イスラム教のお勉強を。

人が死ぬと最後の審判があって、天国に行くか地獄に行くかが決められる。
少し悪いことをした人は、ちょっとだけ地獄にいたあと天国に行けて、
すごくすごく悪いことをした人は、ずっと地獄で焼かれ続けるらしい。
そして天国では70回結婚できて、地獄では4回まで結婚できるのだと。(でも女の人は1回なんだって)

恋愛は昔と比べたら自由だから、結婚相手は自分で決めることができるけど、
おおっぴらにデートをできない。女の子の家族にデート現場を見られると、
大問題になるらしい!

ちらほら腕を組みながらデートをしているカップルを見たけれど、
そういう女の子はスカーフはかぶっていても、洋服を着ていることが多かったな。
家族や住む地域によっても、習慣が少しずつ異なってるんだろう。


その後、イヤッドのお兄さんのお家へ招かれた。

まさかの、パレスチナでお宅訪問!!!
ちょっと興奮♪♪

いや~びっくりびっくり。
とても綺麗な室内。かわいい子供たちとお兄さんの奥さんが迎えてくれた。

お皿に山盛り一杯の果物や、お菓子、お茶・・・
争いや侵略が繰り返されてきたこの地で、こんな平穏な暮らしになるまでたくさんの困難があっただろうに、
何の疑いもなく見ず知らずの外国人の私たちをすぐに受け入れて、くつろがせてくれる。

その心に感激。

1歳のアヤ。あまり人見知りもしないで、にこにこ笑顔。

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3歳のスラーフ。やんちゃですっごく人懐っこい!

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奥さんのコナカがベドウィンのおもてなし料理、マンサフを作ってくれた!

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私たちもお手伝い。

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(スラーフはつまみ食い)


まずは平たいパンを大皿に敷き詰めて、バターライス(かな?)を山盛り入れて
圧力鍋でやわらか~く煮込んだ牛肉をどかどかっ!と豪快に盛る。そこに香ばしく炒めたナッツをちりばめて。

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これが本当に手が止まらなくなる美味しさ!
満腹になっても、あーもっと食べたいよぅ、と悔しくなるくらい。


食後にまたコーヒーをいただいて、イヤッドとお話。

「神を信じているか?」

この問いに、私しっかり答えられません。
例えば健康を祈ったり、合格祈願をしたりするけれど、何に向かって祈ってるんだろう?


「その祈りが本当に叶えられると思っているか?」

うーん。叶ったらいいなと思っているけれど、絶対に叶うとはわからない。
祈ることで自分の気持ちが落ち着いたり、お守りもなんとなく本当に守ってくれているような気がするけれど。


神の存在を一点の疑いもなく信じていて、祈りがたとえ今生きているうちに叶わなくても、天国に行ってから必ず叶うと信じている。
私は一生彼が信じる神や教えに従って生きるようになることはない。
でも、彼の問いに曖昧に答えることしかできなくて、
私って普段何を思って生きているんだろう??
って自分でも混乱しちゃった。

そんなこんなでお家でまったりしているうちに、いつの間にか夕方になってしまう。
でも私たち、どこも観光してない!

そんな私たちを、イヤッドが急ぎ足で生誕教会や周辺の教会を案内してくれた。
ムスリムの彼にキリスト教の聖地を案内してもらうという・・・不思議なシチュエーション。

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「ヤッラヤッラ(行こう行こう)!」
「Follow me!!」

というイヤッドのセリフを気に入って、私もかなちゃんもまねっこ。


ほんのちょっとの時間だったけど、楽しかったなぁ。
このとき思った。
信じるものが違っても、お互いを信じあうことはできるんじゃないかな~。
それに、友達にもなれる。

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バス乗り場へ向かいながら、パレスチナは好き?と聞くと、まぁまぁ。と。
本当はイタリアやスペインに行きたいんだって。
でも、以前イタリア旅行をする予定で、航空券も予約しすべて手配した状態で
空港へ向かったのに、
“危険人物”とみなされ出国させてもらえなかったという。

いろんな国を旅することができる私たちが、本当にうらやましく映ると思う。


そしてもともとガザ地区出身の彼は、勉強と仕事のために西岸へ来たけれど、
もしまたガザ地区へ戻った場合、二度とこちら側に戻ってこれないらしい。
だから、ガザ地区に住む両親とは、もう10年も会っていない。


こんなに親切にしてもらって、また会いたいなぁってすごく思う。
でも、たとえもう会えないとしても、
いつかイヤッドが自由に好きな国へ行ける日が来るといいな。
そして、両親に会える日がくるといいな。
アヤやスラーフが大人になったときも、穏やかで平和な日々を過ごすことができるといいな。

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今までちょっと遠い世界だったイスラエルとパレスチナ。
でも、ここに友達ができた。
ここで起こる悲しいニュースを今後聞くことがあったら、
ここに住む人たちのことを思い出さずにはいられないだろう。

そんなことが二度とありませんように・・・
もし本当に神がいるのなら、本当に叶えてくれるのなら、
そのために祈ることができると思った。




(ミントティーで始まり、きれいなお宅でのんびり、美味しいご飯も食べ、

ベツレヘム空気を吸って、帰るころにはすっかり体調も良くなっていました。)

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